2012年5月17日(木)

宮田 愛子
バッターボックスから見える世界
いよいよプロ野球のセ・パ交流戦が始まったが、スポーツ観戦をしていると無性に身体を動かしたくなる。春だもの、冬の間取り組んだヨガ以外にも、新しくスポーツを始めてみようと思った。簡単で、長く続けられる運動をするのは身体のためにとても良いことだし。
でも、何をしようか?ここのところ外はずっと肌寒い。そして気温が低いとはいえ、飛び始めている花粉も気になる。室内が良いかもしれない。じゃあ一体どこで…と考え思い立った。「そうだ、久しく行っていなかったバッティングセンターに行こう!」
バッティングセンターといえば、映画やドラマの中で、カップルが夜にデートをするシーンが彷彿とするが、私の場合は、そんな風にのんびりしている余裕は無い。男性の目を気にして可愛らしく空振りをするなんて、せっかくの1球がもったいない。全力でフルスイングである。一番のお気に入りは、ランダムな速さで球が飛んでくる実戦モード。コンピューターの映像で、「マイケル」など名前のついたピッチャーが投げてくるものだから、なかなかリアルで闘争心をかき立てられる。120キロを超えると、まるで生き物のように向かってくる白球の威力に怯んでしまうが、プロの世界ではこんなスピードは当たり前だと思うとなんだかゾクゾクして、球場のバッターボックスに立ったような錯覚に陥る。と、気持ちだけは大きいものの、ヒットを打つことは稀なのだが…人間の身体とは不思議なもので、回数を重ねると、それなりに球を追えるようになってくる。マシーンは基本的にストレートなので、このまま続ければ、私のような素人でも打率アップは難題ではないのかもしれない。そのためには、遠くに球を飛ばすパワーを身につけるべく、筋力トレーニングは必須である。腕の力と腹筋を鍛えて臨むべきか。何球も連続でスイングするには体力もいるから、ジョギングで持久力を…何て思い巡らせると、そもそもなぜバッティングセンターに通うことになったのか、最初の目的すらわからなくなってくる。そうだ、簡単な運動のためだった…。
今後どのくらいの頻度でセンターに通うかはわからないが、男の子たちが一様に言う「野球選手になりたい」という気持ちを、ちょっとだけ体感できた気がした。私とは比べ物にならないスリリングかつ大きな舞台に立ち、日々鍛錬を重ねる選手たちのプロの技を、この交流戦もしっかりと目に焼き付けたいと思う。